天井の一部切り取り犯行
名古屋・中区の分譲マンションで八月三十一日、地上に設置された受水槽に袋詰めの農薬が混入される事件があった。住民に被害は出ていないが、名古屋・中署は何者かが意図的に農薬を混入したとみて、水道毒物混入容疑で捜査を始めた。受水槽は、天井の一部がほぼ正方形に切り取られていた。
異物混入のあったマンションは築二十年。十五階建てで、総戸数は二十五戸。給水方式はいわゆる「受水槽方式」で、受水槽は敷地内の地上部分に設置されている。FRP製で、交換等は行っていないという。
〔(株)マンション管理新聞社発行 マンション管理新聞 第621号一面記事より抜粋〕
錐状のもので穴、その後切り取り
関係者によれば、犯行の手口は、まず錐状のもので天井部分に穴を開け、そこから何らかの刃物を使い、切断していったと見られている。ハンマーなどの器具で、打撃を与えて破損させる手口はとられていない。四十一センチ、三十七センチと切断個所はかなり広い。
犯行時間は三十一日の未明とされるが、受水槽は地上に設置されており、すぐ脇には2階住戸のベランダがある。背後には民家があり、長時間にわたって切断を行うには難しい場所だ。ただ当日は台風で天候が乱れていたため、比較的犯行が行われやすかった環境だった面もありそうだ。
マンション住民の話では、水道水の異常はすぐに分かった。「少し飲んで、『おかしい』と思うぐらい味が変わっていた」と、ある住民は証言する。
現段階では容疑者は特定されていない。動機や目的も一切不明だ。
〔(株)マンション管理新聞社発行 マンション管理新聞 第621号二面記事より抜粋〕
|