不動産流通機構 物件名、具体価格は未表示
中古市場の不透明感の払しょくを目的に、国土交通省の指定不動産流通機構・レインズに登録されている住宅売買にかかる成約情報が、一件ごとに同ホームページ上で公表される予定だ。同省から公表について業務委託を受けた不動産流通近代化センターに設置された「不動産取引情報の提供のあり方に関する検討委員会」(委員長、井出多加子成蹊大学経済学部教授)は、今年五月から公表に向けて検討を進めてきたが、十六日に開かれる本委員会で具体的な画面上の仕組みや情報などについて最終的な取りまとめを行う。
現在レインズでは地域や築年、間取り等を条件として成約価格も公表しているが、条件に該当する複数件の取引から算出された平均価格。これを同様の条件下で一件当たりの価格として公表する。ただし個人情報の保護に配慮し、物件名や詳細な価格を表示するのではなく「一定の地区における直近三ヵ月間の取引百件を、縦軸に価格、横軸に面積を設定した散布図に点として表示する」(国交省不動産業課)ような、情報としては比較的相対化した形で公表される。
来年秋の試行を目指し、平成十九年四月に稼動する予定。不動産業課では「不動産価格は現在広告等でしか知る手段がなく、売り手も買い手も疑念を抱き紛争も生じる。一定の相場があれば、取引に当たって双方の不安も払しょくでき市場の活性化につながる」と話す。
〔(株)マンション管理新聞社発行 マンション管理新聞 第659号より抜粋〕 |