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「農園マンション」が登場



趣味と実益を兼ねる

 ペット共生型などマンションのコンセプト化が進んでいるが、マンションの共有スペースを使って南国産のフルーツを栽培する「農園マンション」が登場する。収穫したら入居者が集まってパーティを開いたり、提携するフルーツ専門レストランに買い取ってもらうこともできるという。リタイアした高齢者向けマンションに導入し、趣味と実益を兼ねながら生きがいのある暮らしを実現するマンションとしても注目が集まりそうだ。


南国産フルーツを栽培する

 農園(アグリ)マンション構想を提唱したのは、農園マンション研究会代表で一級建築士事務所・共同建築研究所(東京都新宿区)の笹谷宇志雄社長。共同企画したのは企業組合「那須元気クラブ」の福島直彌代表。
 栽培技術については有料老人ホーム(東京都世田谷区)の屋上を使った実証実験が既に1年前から行われている。南国フルーツは、四季がない熱帯地方の果樹なので1年中収穫がある。また、厳しい環境の中で育っているので生命力が強く、日本には熱帯の害虫がいないこともあって完全無農薬で育てることができる。
 来年には実質第1弾となる農園マンションが茨城県水戸市に建設される。土地所有者の意向で、一般のマンションではなく、農業に従事する高齢者向けのシニアハウスとして計画中だ。
 「生命力が強く育てやすい熱帯果樹の栽培は、リタイヤしたシニア層が趣味と実益を兼ねながら元気に暮らしたいというニーズにマッチしている」と笹谷社長は話す。熱帯果樹は生長が早く基本的知識を得れば素人でも簡単に栽培することができる。
 ただし、十分な日照と一定以上の気温を維持しなければならないため、マンションの屋上(庭園)と雨水、廃熱などを利用する。こうした管理のサポートは研究会が行う。

 

〔(株)住宅新報社発行 住宅新報 第2987号より抜粋〕

 

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