賃貸・分譲で被害確認 ステン製グレーチング、泥落としも
全国的に相次いでいるステンレスや鉄板などの金属製品の盗難被害。分譲マンションなどの共同住宅でも、ステンレス製品が狙われたケースが出ている。
埼玉の団地型の賃貸住宅では今年2月、ステンレス製の車止めのポール80本が盗まれた。被害額は320万円相当。ポールは引き抜きが出来るタイプで、南京錠で施錠されていたが、強力なカッターで錠が切られて持ち去られた。現在も復旧は行なわれておらず、三角コーン等で代用している。県内の他の物件でも、ステンレス製のポール19本、102万円相当が盗まれている。
東京でも2月、ステンレス製の車止めのポール3本が盗まれる被害が起きた。被害額は1本当たり3万5千円。埼玉同様、南京錠を切り取られているケースで、現在、代用品にカラーコーンを設置している。千葉の物件では昨年11月、ネジ止めしていたステンレス製の側溝のふたが25メートルにわたり盗まれた。すでに復旧済みで、関係者によると、ネジ止めからアンカーボルトにして盗難されにくい仕様にしたという。
基本は保険対応、回復に時間も
一方、分譲マンションでは、東京のあるマンションで昨年11月、外構の側溝にあったステンレス製の排水用のふた(グレーチング)5枚を取られたケースがあった。被害額は40万円ほどで、盗難に対応した保険を使い、現在は復旧されている。管理組合では、再び盗まれないように予防策を検討しているという。グレーチングの長さは1枚1メートルほどで、ボルトで固定されていたが、ボルトが外されて持ち去られた。復旧に際して、ステンレス製の物が足りないために、すぐに現状回復はできなかったという。
奈良のあるマンションでも、今年3月に共用玄関の扉の前に置いてあったステンレス製の靴の泥落とし用の金物1枚(縦約70センチメートル、横約180センチメートル)が盗まれる被害が出た。被害額は時価10万円で、同物件も保険が使われた。現在は仮設状態で、共用玄関の前に板(縦約70セントメートル、横約90センチメートル)が置かれている。管轄する警察署によると、事件が発生したのは午後3時42分で昼間に犯行が行なわれた形だ。
千葉のマンションでは昨年12月ステンレス製の消火栓のふた2枚、2万円相当が盗まれた。他の物件でも、昨年11月にバリカーの上にあった飾りやステンレス製の雨水ますのグレーチングの盗難が発生。防犯カメラに映っていない場所で取られたという。いずれも保険で対応し、現在は復旧している。
今のところ分譲マンションでの被害は少ないようだが、今後起こる可能性はあるため、予防策を講じておく必要がありそうだ。
〔(株)マンション管理新聞社発行 マンション管理新聞 第703号より抜粋〕
|