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水道一括契約の差額



戸別契約よりもマンション全戸一括契約のほうが割安に

 水道料金は地域によって料金単価や算出方法が異なるため、一概にいうことは出来ませんが、マンションにおいて戸別契約全戸一括契約を選択することができる地域があり、戸別契約よりも一括契約のほうが割安の料金となるといわれています。ただし、一括契約の場合、管理組合でメーター検針や請求集金業務を行う必要があり、万一料金滞納が発生したときのリスクを負うことにもなります。しかし、それらのリスクをカバーするほどのメリットがあるとして、一括契約をしているマンションが多く存在します。しかし、その差額がどのような理屈で発生しているのかを理解されている方は意外に少ないようです。


全戸一括契約が割安になるわけ


 水道料金は、人が生活するために必要不可欠なものであるため、節水の推奨や不当な買占め抑止などのために、使用水量が多くなるに従って単価が上昇するしくみになっています。戸別契約も一括契約もその単価上昇のしくみに変わりはありませんが、料金の算出方法に違いがあります。
 戸別契約の場合、当然それぞれの使用水量に対する単価で計算されます。しかし、一括契約の場合は、一旦、全水量を総戸数で割り、平均使用量に対する単価で一戸当たりの料金を算出し、それに総戸数をかけてマンション全体の請求額とします。
 実際に計算してみると良く解りますが、使用水量が少ない部屋と多い部屋の差が大きいほど差額は大きくなります。特に、1Fにスーパー等の大量に水を使用する施設が区分所有している場合、その差額は大変大きなものとなります。

<大阪市 1Fにスーパーがある150戸マンションの例 2004年6月現在>
 10m3使用×50戸、30m3使用×50戸、40m3使用×50戸、スーパー1000m3使用 の時

戸別契約の場合

水量 戸数 一戸当たり 合計額
10m3 50 × 3,150円 157,500円
30m3 50 × 4,808円 240,400円
40m3 50 × 6,468円 323,400円
1000m3 1 × 314,832円 314,832円
1,036,132円

一括契約の場合
平均水量=(10m3×50+30m3×50+40m3×50+1000m3)÷151戸
      =33.1m3

水量 戸数 一戸当たり 合計額
33m3 134 × 5,306円 711,004円
34m3 17 × 5,471円 93,007円
804,011円

差額 = 1,036,132円 − 804,011円
    = 232,121円


※ 算出金額は2ヶ月毎の上下水道料金であり、全て消費税込みの金額です。


商業施設を含むマンションでの水道一括は注意が必要

 上の例のようにスーパー等の商業施設を含むマンションの場合、各戸から戸別契約の計算方法で徴収すると、非常に大きな差額が発生しますが、これを見込んで予算組みをすると非常に危険な場合があります。商業施設の水道使用状況や業態が大きく変わった場合、差額が急激に少なくなり赤字会計となることも考えられるからです。
 住居のみのマンションであれば、通常それほど大きな変化はありませんので、さほど問題はないと思われますが、商業施設を含む場合は注意が必要です。いずれにしても、予算段階では差額は無いものとしたほうが良いと思われます。

 

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